アミノ酸を多く含む飲み物を
紹介!
アミノ酸を多く含む飲み物を紹介!
アレンジレシピや効果的に摂るポイントも解説
アミノ酸は、私たちの体を形成する基本的な要素の一つです。アミノ酸を適切に摂取することで美容や健康、さらにはスポーツパフォーマンスの向上にも繋がります。この記事では、アミノ酸を多く含む飲み物やアレンジレシピ、そしてアミノ酸の効果的な摂取方法について解説します。美容や健康、スポーツのためにアミノ酸を上手に活用したい方、ぜひ参考にしてみてください。
アミノ酸を多く含む飲み物
まずはアミノ酸を多く含む飲み物と、その特徴を解説します。アミノ酸を多く含む代表的な飲み物は下記の5つです。
- 栄養補助飲料
- 甘酒
- 黒酢ドリンク
- 豆乳
- 牛乳
栄養補助飲料
まず紹介するのは、栄養補助飲料です。栄養補助飲料は、名前の通り日常の食事で不足しやすい栄養素を、飲用して補助することを目的にした飲み物です。BCAAが豊富に含まれているものや、アルギニン・シトルリンが含まれているものなど、飲料によって含まれている栄養素も異なるので、不足しているアミノ酸を効率良く摂取できるという特徴があります。
甘酒
意外に思われるかもしれませんが、甘酒にも多くのアミノ酸が含まれています。甘酒は必須アミノ酸と呼ばれる体内で合成できず外から摂取するしかないアミノ酸がすべて含まれている飲料です。また甘酒は、発酵の力ですでにアミノ酸が分解されているので、体内の吸収効率が高く、胃腸への負担が軽減されるという特徴があります。
黒酢ドリンク
お酢にもアミノ酸が含まれており、古くから料理に入れる調味料や飲用としても親しまれてきました。なかでも黒酢には、一般的なお酢の10倍のアミノ酸が含まれると言われています。黒酢に含まれる主なアミノ酸の成分は下記の通りです。
- BCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)
- アラニン
- チロシン
- トリプトファン
- アスパラギン
- アスパラギン酸
- システイン
- グリシン
- セリン
- スレオニン
- リジン
これらのアミノ酸により、疲労回復・血流改善・美肌効果などが見込めるのが、黒酢ドリンクの特徴です。
豆乳
続いて紹介する豆乳も、アミノ酸を多く含む飲み物です。豆乳には必須アミノ酸の9種類が含まれています。また豆乳は、必須アミノ酸の含有バランスを評価する「アミノ酸スコア」の数値が100になっており、飲み物のなかでもかなり効率良くアミノ酸が摂取できます。
牛乳
牛乳も豆乳と同じく、必須アミノ酸が豊富に、かつ、バランス良く含まれています。コップ2杯分で1日に必要な必須アミノ酸を摂取できると考えられており、日常の食生活に取り入れやすいのが特徴です。
アミノ酸を多く含む飲み物を使ったアレンジレシピ

今回は、アミノ酸を多く含む飲み物である甘酒・豆乳を使ったレシピを紹介します。
いちご甘酒
材料(2人分)
- いちご 8~10個
- 甘酒 125mL
- 炭酸水 100mL
- あればミント
作り方
- いちごのへたをとる
- フードプロセッサーにいちごと甘酒を入れてなめらかになるまで攪拌する…(1)
- グラスに(1)を入れ、その後炭酸水を注ぐ
- あればミントを散らす
米ぬか入りホットスムージー
材料(2人分)
- 米ぬか 大さじ3(約18g)
- バナナ 2本
- 無調整豆乳 400mL
作り方
- バナナはトッピング用に4枚薄切りにする。ノンスティックフライパンに米ぬか、残りのバナナをちぎり入れて、潰しながら練るように混ぜ合わせる。
- IR4(弱火)で加熱し、豆乳を少しずつ加えながら混ぜ合わせ、沸騰直前まで温める。
- カップに注ぎ、仕上げにトッピング用のバナナを添え、米ぬかを振りかける。
アミノ酸の効果は成分によって異なる
タンパク質を構成するアミノ酸は全部で20種類あり、その成分によって筋肉疲労の軽減・筋力向上・リラックスなど、得られる効果はさまざまです。ここでは必須アミノ酸9種類に絞って、どのような効果があるのか紹介します。
アミノ酸 | 効果 |
---|---|
BCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン) |
|
メチオニン |
|
リジン |
|
フェラルアラニン |
|
トリプトファン |
|
スレオニン |
|
ヒスチジン |
|
アミノ酸を摂取する際には、無暗に摂取するのではなく、どのような効果を期待するかに応じて摂取する成分を考えるようにしましょう。
また食品からアミノ酸を摂取するためには、タンパク質の生成効率を最大限にするために、アミノ酸スコアも考慮することが大切です。アミノ酸スコアは100が最大値で、100になっていれば効率良くタンパク質が生成されている状態です。計算方法も抑えて、ぜひアミノ酸スコア100の食生活を目指してください。
アミノ酸をバランス良く摂るためにはサプリもおすすめ

上述したように、アミノ酸は成分によって効果が異なります。体内でのタンパク質生成効率を高めるためにも、アミノ酸はバランス良く摂ることが不可欠です。紹介したような飲み物でアミノ酸を摂取することも大切ですが、それでも日常でバランス良くアミノ酸を摂取するのが難しい場合には、サプリを利用するのもおすすめです。アミノ酸の摂取にあたってサプリを利用することには、大きく分けて以下2つのメリットがあります。
- 不足しているアミノ酸を効率良く摂取できる
- 食品に比べて消化がない分、吸収が早い
アミノ酸スコアを計算して不足している分のみサプリで補えば、食事量を増やすこともなく効率的にアミノ酸摂取ができます。また食事からアミノ酸を摂取する場合、タンパク質が一度腸管でアミノ酸に分解されてから吸収されるというフローになります。アミノ酸を直接摂取する場合、この消化に掛かる時間がなくなるため、タンパク質よりも素早く吸収ができるのです。
アミノ酸を摂取するタイミング
アミノ酸は摂取するタイミングを考慮することで、体内でより効果を発揮します。具体的には、以下の3つのタイミングでアミノ酸を摂取することがおすすめです。
- 運動前
- 運動後
- 就寝前
運動前
運動時はエネルギー源として、まずグリコーゲンが使用されます。グリコーゲンが枯渇すると、筋肉を分解してできたアミノ酸をエネルギー源として使用するようになります。その分解により、筋肉疲労が起きてしまうのです。あらかじめ運動前にBCAAなどのアミノ酸を摂取することで、運動中のエネルギー源として筋肉が分解されることを防ぎ、スタミナ維持・体力消耗の減少が見込めるようになります。
運動後
運動後は筋肉のリカバリータイムであり、この時間に使われた筋肉が回復することで、より大きな筋肉を作ることに繋がります。このタイミングで、筋肉の原料となるアミノ酸が体内に豊富にあると、より効果的に筋肉修復が進むようになります。リカバリータイムは運動2時間後だと考えており、吸収される時間を考慮すると、運動後30分以内にアミノ酸を摂取するのがおすすめです。
就寝前
運動後と同様、就寝の1~3時間後も筋肉のリカバリータイムであり、この時間にもアミノ酸が体内に豊富にあることで、筋肉の修復・疲労回復が効率良く進みます。こちらも吸収される時間を考慮して、就寝の30分前にアミノ酸を摂取するようにしましょう。また就寝前に食事をすると、睡眠時に胃腸に負担が掛かってしまうため、このタイミングではなるべく飲料やサプリを用いてアミノ酸を摂取するのがおすすめです。
飲み物も利用しつつ効率良くアミノ酸を摂取しよう
この記事では、アミノ酸が多く含まれる飲み物や、その飲み物を使ったアレンジレシピを紹介しました。美容や健康のためにアミノ酸を摂取する際は、アミノ酸の成分を踏まえてバランス良く摂取することが大切です。アミノ酸を多く含んだ飲み物を日常に取り入れて、効率良くアミノ酸を摂りましょう。
本記事の監修者

医学博士・永田孝行
一般社団法人日本ダイエットスペシャリスト協会理事長
健康運動指導士
生活習慣病予防と改善の為の食事療法としてGI値に着目し、低インシュリンダイエットを提唱。
主な活動として、各健康保険組合・企業・各都道府県での講演活動、雑誌の指導・監修、テレビ、ラジオ、新聞などの取材も多数受けている。
一般社団法人日本ダイエットスペシャリスト協会
公式ホームページ:https://jdsa.co.jp/